頸部の腫れや痛みでお困りの方へ

唾液腺や甲状腺の疾患・頸部の腫瘍や嚢胞などについて

耳鼻咽喉科が取り扱う病気は、耳・鼻・のどだけではありません。あまり知られていませんが、耳鼻咽喉科は頭頸部外科も兼ねています。

唾液腺（耳下腺・顎下腺・舌下腺・小唾液腺）疾患

感染（おたふくかぜや耳下腺炎）

腫瘤（耳下腺の良性腫瘍や癌・唾石症など）
　　　


甲状腺疾患

炎症（亜急性甲状腺炎・バセドウ病・橋本病）

腫瘤（甲状腺の嚢胞や良性腫瘍・癌など）

頸部のリンパ節の疾患

　　頸部リンパ節炎・亜急性壊死性リンパ節炎・悪性リンパ腫

なども耳鼻咽喉科で治療することが多い疾患です。


また、意外に多い疾患なのが耳介や頸部に出来る嚢胞性病変です。多くは、赤ちゃんの時に耳から首にかけて形成されていく段階で小さな管が残ってしまい、大きくなってから感染などをきっかけに袋状に腫れてしまったケースです。耳介やその周りに、小さな穴やくぼみがある場合は、その奥に袋が隠れていることが多いです。先天性耳ろう孔と言います。


これらの嚢胞性病変は、一度腫れると繰り返す様になります。腫れは、抗生剤の投与で一旦ひきますが、袋が残っている限りはまた何かの拍子に腫れてきます。繰り返す様になると、手術で摘出します。袋を残さず取りきることが重要で、一部でも残っているとまた大きくなります。

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